
どこかのデパートの喫煙具売り場で購入したと記憶しているのですが、詳しくは忘れてしまいました(こんなんばっかw)
よく覚えているのは、店員さんが同じような価格帯の和製ハンドメをしきりに勧めてくれたことです。 そんなのやめとけよっていう雰囲気アリアリだったんですよね(笑 すでにフリーハンドシェイプに魅力を感じなくなっていた私は、まったく聞く耳無しでしたが。


このパーフェクトメイクというグレードは70年代になってから投入されたものでしょうか? 色々と分かるようになった今思うと、その仕上げから60年代にあったバージンというグレードのネーム変更版のように思えます。

当時は英国パイプといえばダンヒルかBBBでした。 量的にはフレンチパイプには敵うべくもありませんでしたが、どこにでも置いてある英国パイプはBBBでしたね。 そのBBBでも上級(といってもしれてますがw)のベストメイクはそれほど見かけず、パーフェクトメイクに限ってはこれが初見だったんですよね。 たしかベストメイクより1k円ほど高いだけの差だったと記憶してます。
品質的には、同じ価格帯ではフレンチのほうが見栄えがして人気もありました。 仕上げが雑だったり、煙道がボウルの底でずれていたりというパイプもBBBの常でしたので、これを見たときも特に気に留めるということは無かったのですが、手に取ってみたのはこのシェイプのせいです。 ベントアップル・・なのに媚びるような丸みは無く、田舎臭いようなシェイプラインのようでいて、あえてそこに誇りを持っているような風情。 これこそがブリティッシュ!・・と思ったんですよ・・たぶん(笑



さすがに埋めやピンホール(サンドビット)は無いのですが、仕上げの美しさでは同じナチュラル仕上げのコモイ・ロンドンPには劣ります。 しかし、ナチュラル仕上げというのは長年使ってこそ、その良さが分かるもので、最初はまるでボウズと思っていた箇所が年を経て濃く色づき、グレイン様の模様が現れたりするんですよね。

しかし、この時代のBBBは哀れですよね。 ご先祖があまりに偉大であったがために顧みられることもあまり無いようです。 でも、私見では、当時の英国他社と比べて、仕上げで劣るもののブライアの質では遜色無いように思います。


このパイプは、煙道はピーターソンシステムのようにテノン穴が深くえぐられ、途中からボウルへと続く煙穴が開いているという造りですので、扱いは面倒ですが、ボウルに流れるジュースが少なくなり、煙もクールです。 あまりにドライでクールというのも煙が痩せるような感じがするものですが、こいつは充分に豊かなコクが出ると言えます。 ただし、最初はそうでもありませんでした。 ごく普通でした。 10年ぐらい経ってからかな? カーボンをしっかり削った後・・あ、こいつものすごく美味いな〜って、しげしげと見直したんです。
グレインにも、仕上げにも、これといった取り得の無いパイプなんですが、BBBというネームだけで売っていたのではない・・と、思ってます、今では。

ベストメイクも持っていたのですが、若気の至りで、無惨なことをしてしまいまして(いずれupします)上述の意を確かにできない・・・と、思いきや、最近入手したベストメイクでその意を新たにしています(これもいずれup・・すると思いますw)
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